ココロコミュ通信

2018/6/4

晃華学園中学校高等学校

「絵本のなかへお姫さまに会いに」
松井るり子さん講演会レポート
晃華学園中学校高等学校では、聖母マリアを讃える毎年5月に、人間としてまた女性としての生き方を、講話を通して考える聖母月行事が行われています。今年の講演は「絵本のなかへお姫さまに会いに」。絵本翻訳やシュタイナーの子育て論の著者である松井るり子さんと、絵本を読み解きながら「いのちの大切さ」について考えるとのことでした。
お祈りと聖書朗読に続いて、松井さんが選んだ絵本を順番にスクリーンに映しながら、頁をめくり、あらすじを語っていきます。そして「背景には亡くなったお母さまが肖像画として描かれ、お姫さまを心配そうに見守っています」など、絵の隅々に工夫された描写を解説。装丁や印刷上の工夫など、絵本の成り立ちについても話され、生徒たちの感性が刺激されていきます。
それぞれの姫が弱さや欠点を持ちながらも様々な試練や課題を乗り越え、強く成長していく過程。それはまさに、思春期の女子学生がぶつかる悩みや壁、そしてそれを乗り越えていく姿と重なります。絵本は幼少期の児童を対象にしたものでなく、心を強くもちたい中高生にも読み返す価値があることが伝わりました。

講演後の活発な質疑応答の中で、高校3年生から「私たちも両親だけでなく、晃華で先生方に守られてきたことがわかった。晃華学園はそういう学校だから、この思いを後輩も受け取って成長していってほしい」という発言があり、会場の後輩たちから拍手が湧きおこりました。
松井るり子さん
思春期を過ぎ、やがては大人になり、母となって、今度は自分が読み聞かせる立場になる、そうしたサイクルを身近に見せてくれる「お姫さまたち」は、文字ばかりの本と同じくらい雄弁に語りかけるパワーがあると感じました。

6年間、毎年違った職業や背景をもつ講師の方をお招きし、女性として何ができるか、何が必要かを考えさせるイベントは、心の貯金となって、晃華の生徒たちの幹となっていってくれることでしょう。
紹介された絵本は、晃華学園の図書情報センターで直接手に取って読むことができるようになっています。